英語の『文型』とは、英文を作る際に必要な知識です。
「英語と日本語の「文」の語順の違い」の記事ですごく簡単に説明していますが、英文の仕組みのことです。
「文型はややこしいから苦手・・・」
「意味がわからない・・・」
っと言う方も多いです。
ですが、英語の文を作る際の基本となる部分ですので、覚えておきたい部分です!
ただ、個人的な意見ですが、『文型』について一生懸命学習して、『文型』について完璧に説明できるようになる必要はないと考えています。
英語のテストなどで、『文型』について問題が出るならば別ですが、そうでない場合は別にそこまで重要視しなくてもいいと思っています。
「何よりも、「文型」はややこしすぎますw」
「この文型ではこの動詞は使えない」とか「この文型の場合はこの動詞を使う」とかもうこんがらがりますよね?
ですので、この記事では、
「英語の文はこんな感じに作る」
「英語の『文型』はこんな種類がある」
っというように、何となくでもいいので英文の作り方を知って頂ければと思いこの記事を書いています。
英語の『文』の要素
まず、「文型」の種類の前に、覚えておきたい「文」の要素があります。
- 「主語(Subject)」
- 「動詞(Verb)」
- 「目的語(Object)」
- 「補語(Complement)」
- 「修飾語(Modifier)」
です。
それぞれの頭のアルファベットをとって説明されます。
- 「S(主語)」
- 「V(動詞)」
- 「O(目的語)」
- 「C(補語)」
「S(主語)」
「S(主語)」は、私・あなた、彼・彼女と言った、人や物事を表します。
人の名前や物の名前、または「昨日行った場所は、」と言うように、日本語で「〜は」と言う部分のことを言います。
「V(動詞)」
「V(動詞)」は、人や物事の状態や動作を表します。
「行く」「買う」「食べる」などです。
「O(目的語)」
「O(目的語)」は、動詞が表す動作などの対象となる単語のこととを指します。
「私は部屋を掃除した」と言う文の場合「部屋」が目的語です。
「私は卵を食べた」の場合は、「卵」が目的語になります。
「目的語」になるのは、「名詞」「代名詞」です。
「C(補語)」
「C(補語)」は、上記で説明した主語や目的語が「どういうもの、または状態であるか」を説明する語を指します。
「私は英語の先生です」の文の場合、「英語の先生」が補語になります。
「補語」になるのは「名詞」「代名詞」「形容詞」です。
修飾語(Modifier)
修飾語は、上記の「主語」「動詞」「目的語」「補語」を修飾して意味を加えるごのことです。
「暑い」「寒い」「高い」「低い」「重い」「軽い」などの言葉がこれに当たります。
例えば、「暑い日」「暑い鍋」「暑い国」という感じに使われる語です。
英語の『文型』の種類
基本的な「文型」の種類をご紹介します。
- 「SV(主語+動詞)」
- 「SVC(主語+動詞+補語)」
- 「SVO(主語+動詞+目的語)」
- 「SVOO(主語+動詞+目的語+目的語)」
- 「SVOC(主語+動詞+目的語+補語)」
- 「There+be動詞」
「SV(主語+動詞)」
こちらは、主語と動詞のみで構成されています。
例文
というような英文です。
ですが、「主語+動詞」のみで使われることは少ないです。
大抵は、さらに詳しい情報を加えることが多いです。
例文
っというように、「主語+動詞」の後に他の情報が続きます。
「SVC(主語+動詞+補語)」
こちらは、「S+V」に「C(補語)」が加わった形になります。
例文
っというようになります。
「補語」は「主語」を説明するものです。
上記の場合、「彼女=英語の先生」「その映画=よかった」というように主語を説明します。
「SVO(主語+動詞+目的語)」
こちらは、「S+V」に「O(目的語)」が加わった形になります。
例文
っというようになります。
上記の英文だと、「自分の部屋」「手紙」が「目的語」となります。
「補語」と「目的語」の見分け方は、
「補語」の場合は、「主語=補語」というように、主語と補語がイコールになれば「補語」
それ以外の場合は、「目的語」になります。
「SVOO(主語+動詞+目的語+目的語)」
こちらは、「S+V」に「O(目的語)」が2つ加わった形になります。
例文
っというようになります。
上記の英文の場合、「私に」と「車」が目的語。「私に」と「腕時計」が目的語になります。
少し詳しく説明すると、
「父が時計を私に買ってくれた」の場合、「父が私に買った」→「私に時計を」というように、「誰に何を」という目的を表すために目的語が2つ続きます。
「彼は腕時計を私にくれた」の場合も同じで、「彼がくれた」→「私に腕時計を」というようになります。
この際、最初の目的語が「人」次の目的語が「もの」という順番になります。
「SVOC(主語+動詞+目的語+補語)」
こちらは、「S+V」に「O(目的語)」と「 C(補語)」が加わった形になります。
例文
このようになります。
上記の英文「彼は私を怒らせた」の場合、「私を」が『目的語』「怒らせた」が『補語』です。
「私たちはその犬をポチと呼びます」の英文の場合、「犬」が『目的語』「ポチ」が『補語』になります。
見分け方として、「私」と「怒った」はイコール。「犬」と「ポチ」のイコールなので、『補語』になります。
また「angry」のような「形容詞」は「目的語」にはなりません。
「There+be動詞」
こちらの『文型』は、「何かがある・いる」と言いたい場合に使われます。
日常会話でも頻繁に使われる表現です。
例文
っというようになります。
人や物が複数の場合や、時制が現在・過去なのなによって「be動詞」の形が変わります。
まとめ
英語の『文型』は、いわば英文を作る上での「ルール」のようなものです。
英文の作り方やルール知らないと、そもそも英文を作ったり、読んだりすることができません。
それは、ライティングやリーディングだけでなく、英会話やリスニングでも必要です。
ですので、最低限それぞれの『文型』の「作り方」「使い方」は、なんとなくでも覚えておきたい所です。
そうすれば、「英文の作り方」「英文の読み方」が分かるようになりますし、英会話をする上でも役に立ちます。