英文法の「人称代名詞」とは?
「人称代名詞」を簡単に説明すると、
「名詞の代わりをする言葉」です。
「私」「あなた」「私たち」「彼」「彼女」「それら」などの意味を表現する言葉です。
「人称代名詞」
「人称代名詞一覧」
人称 | 数 | 人称代名詞 | 所有代名詞 | 再帰代名詞 | ||
主格 | 所有格 | 目的格 | ||||
1人称 (私・私たち) |
単数 | I | my | me | mine | myself |
複数 | we | our | us | ours | ourselves | |
2人称 (あなた・たち) |
単数 | you | your | you | yours | yourself |
複数 | yourselves | |||||
3人称 (彼・彼女・それら) |
単数(男) | he | his | him | his | himself |
複数(女) | she | her | her | hers | herself | |
人以外 | it | its | it | ー | itself | |
複数 | they | their | them | theirs | themselves |
英文を作る時に、必ず「主語」があります。
主語として使用するのが、人称代名詞です。
「人称代名詞」は、英語を学習する上で絶対に覚えておく必要があります。
上記の表の順番通りに、語呂合わせのように、一気に暗記してしまったほうがいいです!
例えば、
「I my me mine(アイマイミーマイン)」
「you your you yours(ユーユアーユアーズ)」
と言うように、丸暗記してしまいましょう。
その際に、どれがどのように使われるのかをしっかりと把握してください!
『人称数』の違い
上記の表で、『1人称』『2人称』『3人称』とあります。
英語では誰について話しているのかを明確にします。
「私」なのか「あなた」なのか。
省略してしまうと、誰のことに対しての話なのかが、わからなくてなってしまうからです。
これらの違いは、しっかりと覚える必要があります。
それらの違いを簡単にまとめると。
『1人称・単数』
- 1人称・単数は、自分自身(I 私)のことをさします。
『1人称・複数』
- 複数は、私自身と他の人たち(we 私たち)のことをさします。
『2人称・単数』
- 2人称・単数は、目の前にいる人(you あなた)をさします。
『2人称・複数』
- 2人称・複数は、目の前にいる人たち(you 複数人)をさします。
『3人称・単数』
- 3人称・単数は、「私自身と目の前に言いる人(あなた)以外の一人をさします。
- 男性(he)と女性(she)で単語が変わります。
『3人称・複数』
- 3人称・複数は、「私自身と目の前にいる人(あなた)以外の複数人をさします。
- この場合は、男性・女性で単語は変わらずに一つの単語「they」になります。
『3人称・人以外』
- 3人称・人以外の場合は、「It(イット)」を使って表します。
『主格』『所有格』『目的格』の違い
『主格』『所有格』『目的格』の違いを簡単にまとめると、
ここでは、『1人称』で説明します。
「主格」
- 「私は〜」と言うように、自分自身のことをさします。
「所有格」
- 「私の〜」と言うように、自分が所有している物・事柄をさします。
- 「私の財布」「私の順番」などです。
「目的格」
- 「私に〜」と言うように、自分に対しての目的をさします。
- 「このプレゼント、私に?」っと言うような場合に使います。
例文
『1人称の主格、単数の場合』
っと言ったように、「私は〜」と言いたい時に使います。
例文
『1人称の主格、複数』の場合
「私たちは〜」というように、「自分と他の誰か」のことを言う時に使います。
例文
『1人称の所有格、単数』の場合
例文
『1人称の所有格、複数』の場合
例文
『1人称の目的格、単数』の場合
例文
『1人称の目的格、複数』の場合
上記の例文のよう使われます。
他の「2人称」「3人称」でも、使い方は同じです。
『所有代名詞』
『所有代名詞』を簡単に説明すると、
「私の物」「あなたの物」「彼らの物」と言う意味。
『所有格』+『名詞』を一つの単語で表現する。
「mine」を除いて、所有格に「s」がつく形になる。
上記で説明しましたが、
「所有格」は、「my car」「your car」と言った、「自分のもの・事柄」などを言いたい時に使います。
それらと同じ意味で、使われる代名詞です。
例文
二つの文を比べて見てください。
上記の2つの例文は同じ意味ですが、使われている単語が違います。
例文
上記のように、質問する時にも、使うことができます。
『再帰代名詞』
上記の表を見ていただけると分かりますが、『再帰代名詞』は、
『人称代名詞の所有格』に、「self」がついた単語です。
これらの意味は、「〜自身」となります。
「私自身」「あなた自身」「彼自身」「彼女自身」「これら自身」となります。
例文
このように使われます。
ちなみに、最後の例文の「help yourself」は、「ご自由にどうぞ」という意味頻繁に使われます。
「it」の使い方
上記の表の『3人称』の所に「it」があります。
「it」は人以外の物に対して使われるのですが、少し特殊といいますか、わかりにくいです。
ですが、英会話でも、かなり頻繁に使われます。
なので、「it」の使い方はマスターしておきたい所!
「it」の使い方について簡単にまとめました。
「it」の主な用法、
- 「すでに話題に出た言葉や文を示す」
- 「itが主語になる表現」
- 「形だけの主語として使うit」
「すでに話題にでた言葉や文を示す」
例文
(彼女はメモを机にメモを残していったが、内容の意味がわからなかった)
上記の文での「it」は、「彼女が残していったメモ」のことをさしています。
上記の英文も同じ意味ですが、長い・・・そして、少しくどいです。
同じことを、2回も言わなくてもわかります。
ですので、すでに話題に出た言葉や文などは、もう一度繰り返し言わずに「it」を使います。
日本語でいえば、「それ」にあたります。
「itが主語になる表現」
時や天気などの表現をするときに「it」を主語として使うことができます。
例文
など、「私」「あなた」「彼・彼女」などの名刺が主語にないような表現では主語として「it」を使うことができます。
この表現は、日常英会話でもとても良く使われますので、是非覚えておきたい表現です。
「形だけの主語として使うit」
例文
下の英文の実際の主語に当たる部分は、後ろの文の部分になります。
一番始めの英文を例にあげると、
「Tom will pass the exam(トムは試験に合格するだろう)」の文が実際の主語にあたります。
始めの部分の「It is possible」(可能だ)は主語ではありません。
まとめ
『人称代名詞』は英文を作るのに必す知っている必要があります。
「人称代名詞」や「所有代名詞」「一人称」「3人称」などと言う文法用語を必死で覚える必要はありません。
ですが、最低限、それらはどのように使うのかを把握しておきましょう。
そして、人称代名詞は必ず暗記しましょう。