皆さん、この表現はご存知でしょうか?
海外ドラマや映画、日常会話の中で一度は耳にしたことがあるかもしれません。
この表現、実は「I have 〜」とほぼ同じ意味で使われます。
でも、「have got」って文法的には現在完了形の形ですよね?
「get」の過去分詞といえば「gotten」じゃなかったっけ?と思った方もいるかもしれません。
実は私も、初めてこの表現を見たときに「なんか違和感があるな…」と感じました。
中学の時に習った内容と少しズレている気がしたのです。
この記事では、
- 「I have got」の意味と使い方
- 「I have gotten」との違い
- ネイティブが使うリアルな感覚や例文
などを、実体験も交えながらわかりやすく解説していきます。
「 I have got」 と「 I have gotten」 の違いは?
「have got」と 「have gotten」の違いは、大まかに言うとイギリス英語とアメリカ英語の違いです。
学校で習う『have + 過去分詞』は現在完了形の基本形ですが、ここで使われる「got」はイギリス英語で過去分詞として使われる特殊な形です。
本来「get」の過去分詞はアメリカ英語では「gotten」ですが、イギリス英語では「got」が過去形と過去分詞の両方に使われています。
そのため、見た目は同じ現在完了形でも、使われる過去分詞の形や意味合いに違いがあるのです。
イギリス英語の「have got 」
少し特徴的なのは、イギリス英語では現在形の「I have 〜」とほぼ同じ意味で、現在完了形の「I have got 〜」がよく使われる点です。
逆にイギリス英語では「I have gotten」という表現はほとんど使われません。
つまり、イギリス英語では「get」の現在形・過去形・過去分詞が「get」「got」「got」となり、完了形でも「got」が使われます。
ただし、この「have got」は口語的な表現であり、書き言葉やフォーマルな場面では「I have 〜」を使うのが一般的のようです。
私もオーストラリアにワーキングホリデーで滞在していた際、この表現を頻繁に耳にしました。
その影響もあって、普段の会話では「I have 〜」より「I have got 〜」を使うことが多いです。
例えば、人に「〜持ってる?」と尋ねる場合、
「Do you have 〜?」よりも「Have you got 〜?」
のほうがよく使われます。
また、何か渡したいものがあるときには、
「I have got 〜 for you.」(〜をあなたに持ってきたよ)
という言い方も自然です。
面白い使い方として、誰かが「〜さんはいますか?」と尋ねたときに、「〜さんが来ていますよ」と伝える場合、
「 have got a 〜 for 〜」
という表現を使うこともあります。
実際に私が聞いた会話は、
でした。
これは「面接の方が来ていますよ」というニュアンスで使われていたのだと記憶してます。
直訳すると少し不自然ですが、実際の会話で使われているので、なるほどと思った表現です。
アメリカ英語の「have gotten」
アメリカ英語では、現在完了形の表現として「I have got」ではなく「I have gotten」が使われることが多いです。
また、単純な所有や状態を表す場合も、「have got」ではなく「I have 〜」の形が一般的です。
実際、アメリカのドラマなどでは「gotten」が頻繁に使われてるなと言う印象です。
ただし、最近の英語学習では、完了形で「got」も「gotten」もどちらを使ってもよいと教えられることもあるようです。
英語を最近習った方は、どのように教わったか気になるところですね。
「I have got to 〜」との勘違いに注意!
学校で学んだかどうかは正直覚えていませんが、
「I have got to 〜」
という表現があります。
これは「〜しなければならない」という意味で、「have to」や「must」と同じ用法です。
もしかすると、「I gotta go」という表現のほうを聞いたことがある方も多いかもしれません。
(発音は「アガッタ ゴー」に近いです)
これは「I have got to 〜」の短縮形で、アメリカのドラマや英語の会話で頻繁に使われます。
このように短縮されると、とてもカジュアルな表現になります。
同じように「I want to」が「I wanna」、「I am going to」が「I’m gonna」になるのと似ています。
ここで注意したいポイントは、「have got」の後に「to」が続くか、「名詞」が続くかで意味が大きく変わることです。
後ろに「to」が続く場合は義務や必要を表し、名詞が続く場合は所有や状態を表します。
この違いをしっかり理解しないと、意味が大きく変わってしまうので気をつけましょう。
「 I have got」 と「 I have gotten」どっちを使うべき?
「I have got」と「I have gotten」、どちらを使うべきか?
正直なところ、どちらの表現を使っても意味は伝わるので、自分が言いやすい方を使えば問題ないと思っています。
ただ、「I have got」の使い方は学校であまり習わないことが多いので、その意味と使い方を知っておくと役に立つと思います。
ちなみに、私は両方とも使いますが、どちらかと言えば「have got」を使うことが多いです。
それは、オーストラリアにいたときに「have got」という表現を初めて聞いた時にかっこよく聞こえて、真似していたら自然に使うようになったからです。
ですので、最終的には自分の好みで使い分けて問題ありません。
まとめ
このように学校では習わないような使い方ですが、日常会話でかなり使える表現ですので覚えておいて損はない表現です!
「have got」は、話し言葉らしいナチュラルな所有・必要の表現として有効です。
書き言葉・フォーマルな文には「have」を選びつつ、口語場面やカジュアルな会話では「I’ve got」を積極的に使ってみみるもいいかもしれませんね!
また、イギリスやオーストラリアでは普段から普通に使われている表現なので、もしイギリス英語に興味がある方や、イギリスやオーストラリアに旅行に行くと言う方も覚えておいてもいいかもです。