今回、個人的に気になった「strip(ストリップ)」という表現。
英語の「strip」と聞くと、多くの人は「服を脱ぐ」という意味を思い浮かべるかもしれません。でも実は、「strip」にはそれ以外にも「取り除く」「細長いもの」「テレビ番組の放送形式」など、意外に多彩な使い方があることを知りました!
この記事では、「strip」の基本的な意味からネイティブが使うちょっと意外な表現まで、例文を交えてわかりやすく解説していきます。
「strip(ストリップ)」の意味を辞書で確認
辞書によると、
『名詞』
- 細長い切れ、細長い一片
- 商業地、大都市の中で商業的に発展した場所
- ストリップショー
『自動詞』
- 衣服を脱ぐ、皮がむける
- 揮散する(化学)
- つぶれる(ネジの頭が)
『他動詞』
- むく、はぎ取る(皮などを)
- ~を裸にする
- 奪う(栄誉や地位を)
- つぶす(ネジの頭を)
「strip」の基本の意味:服を脱ぐ・何かを剥がす
「strip」の最も基本的な意味は以下の2つです。
皆さんもよくご存知の意味になります。
例文:服を脱ぐ(自動詞)
(彼は服を脱いで下着姿になった)
例文:何かを剥がす・取り除く(他動詞)
(壁のペンキが剥がされた)
「剥がす・脱ぐ」の共通点は、「何かが元の状態からなくなる」ということですね。
「strip」のその他の意味:細長いもの・土地・番組
こちらの意味については、今回調べていて初めて知りました。
例文:細長いもの(名詞)
例文:土地や地域
the Las Vegas Strip(ラスベガスのストリップ地区)
高速道路沿いや細長く栄えた地域などを指す用法。
例文:テレビ番組の放送形式(名詞)
(その番組は帯番組として放送されます。)
「strip show」と聞くと「ストリップショー」を想像しがちですが、
英語では「daily strip」 =「毎日放送される番組」を意味することもあるらしいです。
「strip」を使ったフレーズ・表現
英語のフレーズとして使われるのでこのまま覚えてしまっていいかもしれませんね。
使い方としては、「take」 と似てる感じかなと個人的には思います。
例文: strip down「分解する」や「服を脱ぐ」
例文:strip away「取り除く」「剥がす」
補足:「strip away」は、物理的に剥がすだけでなく、比喩的に「不要なものを取り除く」という意味もあります。
例文:strip off「脱ぐ」「剥がす」
「take」との比較について
「take off」と「strip off」は似ていますが、
- 「take off 」は「脱ぐ」という一般的な動作を指す
- 「strip off」 は「(服や何かを)剥ぎ取る、はがす」
というように、「strip」のほうがより強調されたニュアンスがあるようです。
つまり「strip」は「take」よりもやや強め・分解的・徹底的なニュアンスがあることが多いです。
確かに言われてみると、「take」はより軽いニュアンスというかどんな場面でも使えるニュアンスがあるなと、その反面「strip」は剥がす、剥ぎ取るというように強いニュアンスがあるなと個人的にも感じました。
私の実体験:「strip」が使われていた場面
以前に、「オーストラリアでワーホリ」をしていて、ホテルの清掃の仕事をしていた時にオーストラリ人の同僚の方々が使っているのを聞きました。
こんな会話です。
例文:朝の仕事始めの時の会話
(今日は何から始めればいいっすか? ベッドメイキング?それともシャワールームの掃除からっすか?)
同僚:Well, you can strip a bed first then.
(じゃあ、シーツ剥がしていってもらおうかな)
こんな感じの会話です。
冒頭でもあったように、「なにかを剥がす」っというような意味で使われていました。
私自身、これの表現を聞いた時に、妙に納得しましたし、イメージもしやすいなと思いました。
おそらくホテルなどでは一般的に使われている表現だと思います。
この他にも同じような意味の単語は、
「Take off」「pee」「rob」などがあります。
今まで、ベッドからシーツを剥がす時は、「take the sheets off」や「take off the sheets」と言ったように、「take」が良く使われていると思っていましたし、実際に使っていました。
ですが、「strip」の方がベッドからシーツを剥がすというイメージにピッタリだなと個人的には感じたことを覚えています。
まとめ:文脈で意味が変わる「strip」をマスターしよう
「strip」は単純に「脱ぐ」だけでなく、日常英会話からニュース、ビジネス英語まで幅広く使われる以外と奥深い単語です。
意味を文脈で判断できるようになると、英語の理解力もぐっと上がります。
普段の生活で頻繁に使われていないかもしれませんが、私のように環境によって一般的に使われていることもあるので覚えておいて損はないと思います。